当院は「マンモグラフィ検診施設・画像認定」を取得しています
マンマリアタチカワは2024年9月から「マンモグラフィ検診施設・画像認定」を取得しております。マンモグラフィ検診施設・画像認定とはNPO法人 日本乳がん検診制度管理中央機構が、マンモグラフィ撮影装置や実際に撮影された写真、撮影に要したX線線量などを評価し、検診に必要とされる基準をすべて満たした施設を認定施設とするものです。
マンモグラフィとは
マンモグラフィは、乳房専用のX線検査機器です。乳房を圧迫してX線撮影を行うことで乳腺の全体の構造を確認することができます。
当院では、一方の乳房につき2方向撮影し、左右で計4回の撮影をしております。画像を確認後、疑わしい部分がある場合は、その患部だけ少し圧迫して局所的に行うスポット撮影を行うこともあります。
信頼性の高さが大きな特徴
乳がん検診の目的は乳がんで亡くなる人を減らすこと(死亡率減少効果)です。現在、この乳がん死亡率減少効果が明らかな検査方法は、マンモグラフィだけです。日本人女性の乳がんの好発年齢が45~49 歳と60~64歳ですので、日本では40歳以上の女性に対しての乳がん検診ではマンモグラフィが推奨されています。マンモグラフィでは、細かい石灰化や小さなしこりを検出することができます。乳腺濃度が高い場合(高濃度乳腺あるいはデンスブレストといいます)ではしこりを見つけにくいことがあります。
マンモグラフィと超音波検査の違い
検査として優劣があるわけではなく、検出するのを得意とする所見に違いがあります。
それぞれの乳腺の状態や見たい所見によって選ぶ検査も異なりますので、どの検査方法が良いか悩まれる場合は、当院の乳腺専門医にご相談ください。
マンモグラフィ | 超音波検査 | |
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メリット | ・乳腺の全体像をとらえやすい ・細かい石灰化をみつけやすい ・検診での継続によって、乳がん死亡率が低下することが証明されている ・撮影方法が定められているため、過去の画像と比較しやすい |
・被ばくがなく、妊娠中でも施行可能 ・乳腺が発達している人や若年者(40歳以下)で、痛みなく検査ができる ・小さなしこりをみつけやすい ・しこりの質的診断をしやすい |
デメリット | ・痛みを伴うことがある ・年齢・乳腺量の個人差により、詳細な診断ができないことがある ・妊娠中やその疑いがある時は検査不可能 |
・石灰化の評価がしづらい。 ・がん以外の良性の所見も見つかりやすく、再検査となる可能性が高くなる ・施行者の技量に依存する |
マンモグラフィの痛み
マンモグラフィは、乳房専用のレントゲン検査で、乳腺を見やすくするために圧迫板という板で乳房を薄くはさんで撮影を行います。乳房を圧迫することで、被ばく量を減少させることができ、また乳腺の重なりもとれて病変が見つけやすい画像を撮影することができます。
圧迫される際に痛みを感じる方がいますが、個人差が大きく、全く痛みを感じない方もいらっしゃいます。マンモグラフィの撮影時間は15分程度ですが、そのうち痛みを感じる可能性がある時間は10秒程度です。
過去にマンモグラフィを受けて痛かった、嫌な思いをした・・・という方もいらっしゃるかもしれませんが、当院では経験豊富な専門の女性検査技師によって検査を行っており、短時間で検査が終了し圧迫による苦痛を最小限に抑えることができます。また、マンモグラフィ撮影室は、あたたかみのあるリラックスできるインテリアで、なるべくリラックスして過ごして頂けるようにしています。マンモグラフィの痛みに対する不安がある方は、当院スタッフにお伝えください。
痛みを軽減させるタイミング
月経が開始する1週間前は、乳房が張りやすいため、普段よりも痛みを強く感じやすいとされています。痛みがご心配な方はこの時期を避けてマンモグラフィを受けて頂くのも方法のひとつです。
マンモグラフィと被ばく
マンモグラフィ検査は、放射線被ばくを伴う検査です。ただし、照射する範囲が狭く、乳房を薄くしていることから実際の被ばく量はかなり少ないとされています。
乳がんは、早期発見と適切な治療によって治せる疾患です。早期の治療で乳房や命を失わずに治療できます。このことから、マンモグラフィ検査によって早期発見・早期治療できるメリットは、被ばくによるデメリットを上回る有用性があるとされます。
検査費用
自費診療
乳房に特別な症状がない状態で、乳がん検診を受ける場合は、自費診療となります。ただし、検査の最中に異常や疾患が見つかった場合は、保健適用診療に切り替わります。
検診A(視触診+マンモグラフィ+超音波) | 15,400円(税込) |
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検診B(視触診+超音波) | 8,800円(税込) |
当院では、女性乳腺専門医による検査と説明を行っております。